車の運転が上手になりたいと思っている方は多くいらっしゃると思います。
しかし「車の運転が上手なドライバーとはどんなドライバー?」と聞かれたら意外と明確な回答をするのが難しいかと思います。
それは恐らく上手さを言語としてではなくイメージや感覚でとらえているからではないかと考えられます。
そこで、車の運転が上手いドライバーの特徴を言語化し、具体的にどのような運転をすれば上手と思われるのか明確にしました。
車の運転が上手なドライバーの特徴とは
車の運転が上手なドライバーの特徴を一言で言うと
「同乗者が心穏やかで居られる運転」
です。
つまり同乗者がドライバーにすべてを委ねることができる安心かつ安全な運転をするドライバーが車の運転が上手なドライバーの特徴となります。
同乗者はドライバーに命を預けていると言っても過言ではなく、同乗者がドライバーに何よりも優先して一番に求めていることは安心と安全です。
なのでそれにしっかりと答えられるドライバーは同乗者に上手いと思わせる事ができるのです。
運転が上手いのよくある勘違い
運転が上手い事についてよくある勘違いが「運転が上手=レーシングドライバー」と連想をして、上手さをレースをするかのごとく猛スピード、急加速、急減速、急ハンドルをすることだと勘違いされている方がいます。
確かにレースの世界ではタイムを競うので結果としてそのような運転になりますが、公道で求められるのはタイムではなく安心かつ安全の快適なドライブであり、そこに猛スピード、急加速、急減速、急ハンドルは不要なのです。
上手と思われるための運転方法
車の運転が上手い、つまり同乗者にとって安心安全で快適なドライブとなる運転をするためには具体的にどのような運転をすれば良いのか?
それは以下のような運転となります。
- 急のつく操作をしない運転
- ムラの無い運転
- 余裕のある運転
急のつく操作をしない運転
急な操作は同乗者に危機感や緊張感を与えてしまい心穏やかではいられなくなります。
また、周りの車にとっても危険な運転となります。
公道において急な操作が必要となる設計がされている道路は存在しません。
なのであなたが運転をしていてもし急な操作を強いられるのであればそれはあなたの運転に問題があります。
その場合、一番に考えられる原因は速度の出し過ぎです。
速度を出し過ぎると道路の変化に操作が間に合わず、慌てて急な操作をする事になります。
ムラの無い運転
ムラの無い運転とは車の挙動の変化が最小限に抑えられ安定感がある運転を言います。
具体的には速度が一定で安定した走行、緩やかなハンドル操作、適度な加速と減速です。
このような運転は身体にかかるGが少ないため同乗者の体への負担は少なく快適なドライブとなるでしょう。
反対にムラのある運転、つまり一定の速度を保つことができず加速減速を絶え間なく繰り返したり、ハンドルの舵角を左右に何度も修正するような運転は同乗者への身体の負担が増し不快なドライブとなるでしょう。
ムラのある運転になる原因は単にドライバーの運転スキルが未熟な事です。
例えば、走行速度に関しては道路はずっと平坦ではないので傾斜状況に応じてアクセルを踏む量を変える必要があります。
しかしそれができないと上り坂では失速し、下り坂では加速してしまうためそれを修正しようと加速または減速をすることになり、結果ムラのある運転になってしまいます。
余裕のある運転
余裕のある運転とは予測運転ができるということです。
予測運転と言うと自動車教習所で教わると思いますが、それは危険回避のための予測でありそれとは異なる予測運転になります。
余裕のある運転をするための予測運転とは、数秒後自分がどのような運転をするべきかを予測する事でをいいます。
例えば、数百メートル先の信号を見て赤だとわかった場合は停止に向けてアクセルを離しエンジンブレーキで緩やかに減速しつつ最後にフットブレーキで停止します。
このように完全に先を見切り想定通りに運転することが余裕のある運転になります。
これができないドライバーは前方が赤信号にもかかわらず、それに気付かないままいつまでもアクセルを踏み信号手前で慌ててブレーキをして急に止まるといった何とも忙しない運転をします。
少し注意していればこのあとどうなるかわかるにも関わらずそれをせず何度も余裕の無い運転を繰り返されると同乗者もストレスが溜まるでしょう。
余裕ある運転ができないドライバーは厳しい言い方になるかもしれませんが、周りへの注意が足りない単なる怠惰なだけです。
運転にある程度慣れてしまうと以前よりも運転に余裕が生まれるためそれが自信となりやがて慢心に変わります。
その時点でこれ以上の運転スキルの向上をやめてしまうと注意が欠如した怠慢なドライバーとなってしまいます。
まとめ
車の運転が上手なドライバーの特徴は「同乗者が心穏やかで居られる運転」です。
そのためには急の付く運転はせず、道路状況に合わせ先を見通しながらの無駄な操作がない運転をする必要があります。
自分の運転が同乗者にとってどのような運転になっているか今一度振り返ってみて運転の上手なドライバーを目指しでみては如何でしょうか?
それでは良いカーライフを。