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半クラッチをマスターする方法・入門編

運転技術
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MT車を運転するために必要な技術の一つである「半クラッチ」をマスターするためのノウハウ記事です。

半クラッチは決して難しい技術ではありません。
コツさえつかめば誰でも簡単にマスターできる技術です。

半クラッチをマスターするとMT車の運転が嘘のように簡単になります。
平地の発進はもとより、坂道発進ですらサイドブレーキ不要で発進することができるようになります。。

MT車の運転を久々にするが自信のない人、MT車の運転を一度諦めてしまったが再挑戦したい人、AT限定を解除したい人などの方に参考となる記事となっております。

それでは早速見ていきましょう。

クラッチ操作のおさらい

免許をお持ちの方はクラッチ操作については既にご存じかと思いますが、基礎は重要ですので今一度クラッチ操作について確認していきましょう。

クラッチの状態は大きく分けてA~Dの4つになります。

  • Aはクラッチが完全につながった状態でペダルをまったく踏んでいない状態です。
  • Bは半クラッチの状態で、Bの範囲はA~Cとなります。
  • Cはクラッチが繋がるまたは切れる境目です
  • Dはクラッチが完全に切れた状態でペダルを一番奥まで踏んだ状態です。

Bの半クラッチはAからCまでの範囲であり、Aに近づくほどつながりが強くなり、Cに近づくほどつながりが弱くなります。

C~Dはこの間でペダルを動かしてもクラッチが全くつながらい範囲でこの範囲を「遊び」といいます。この遊びがあることによりクラッチ操作をしやすくしています。

A~Bの間にも遊びがないこともないのですが、ペダルの上に足を添えただけでもクラッチが切れ始めるので殆どないと言っても良いでしょう。

クラッチ操作をマスターするためのコツ

クラッチ操作をマスターしている人はどのようなクラッチ操作をしているのでしょうか?

実はとてもシンプルな操作を「超高速」で行っています。

クラッチ操作をマスターしている人はBの半クラッチはいつも決まった1つの「点」しか使いません。A~Cのように「範囲」としては基本的に使いません。

例えば発進するとき、Dの位置から一瞬で一気に決まったBの点の位置まで持っていき半クラ状態にします。
本当に一瞬です。
時間にして0.1秒くらいでしょうか。まばたきと同じくらいの時間です。

そして、Bの位置をしばらくキープします。
車が徐々に進み出し速度が出だすとクラッチが半クラッチ状態ではなくなるのでそこで一気にAの位置までもっていきクラッチを完全につなぎます。

D->B->Aをズルズルっとアナログ的な線ではなく、カッカッカッっとデジタル的な点で動かし操作します。

教習所とかではクラッチを徐々に戻して、ゆっくりつないで・・・などと教わるかと思いますが、そんなズルズルな操作は一切しません。

ここで話しているBの半クラッチの点の位置ですが、程よくつながる点になります。
程よくつながっているとはどういうことかと言うと、エンストするほど強くつながっておらず、全く進まないほど弱くつながっていないまさに程よくつながった状態になります。

感覚的にはAT車のクリープ現象のような状態といったところでしょうか。

もうお分かりの方もいるかと思いますが、クラッチ操作をマスターするためのコツとは
これまで説明してきたBの点の位置「程よくつながる半クラの点の位置まで一瞬で持っていけることをマスターする」というこです。
しつこいようですが、半クラを「点」で扱うことがミソなのです。

クラッチ操作をマスターするとどうなるか

これまで説明してきた通り、クラッチ操作をマスターすると一瞬で半クラ状態をつくることができることがわかりました。
つまりそれはどういうことかと言うと、一瞬で半クラ状態にできるので・・・

  • 平地ではここだと思った自分の思い通りのタイミングで発進ができるようになる
  • 坂道ではサイドブレーキを引かなくてもフットブレーキを放した直後に半クラにして後退を防げる
  • 渋滞などでも断続的に半クラッチを繰り返し超低速での走行が可能
  • 断続的な半クラッチを繰り返して坂道でもブレーキを踏まずにその場に留まれる

などと、多くの者が悩まされてきたMT車の弱点がほとんど克服できてしまいます。

そうなると弱点のなくなったMT車に残るのはMT車ならではの楽しみしか残りませんね。

こうやってMT車乗りは早々に弱点を克服し、たんまりとMT車を堪能するのです。

次の記事では一瞬でBの位置に持っていく練習方法を紹介します。