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MT車のアクセルワークをマスターする方法・基礎編

運転技術
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MT車ではシフトダウンをする時にブリッピングと呼ばれるアクセルを煽る操作が必要になります。
ここではそのブリッピングの練習方法について紹介します。

まずは前項のおさらいです。

ブリッピング(Blipping)とは

ブリッピングとはアクセルを煽る操作、つまり空ぶかしです。

MT車の場合エンジンとギアの動力をクラッチにより切り離したり繋いだりしますが主にシフトダウンをするときにエンジンとギアの回転数が必ず生まれるので回転数を合わせてあげる必要が出てきますがこの時に使うのがブリッピングです。

アクセルをポンと踏んで煽ってあげて一瞬で狙ったエンジン回転数までエンジンを回してあげるというアクセルワークです。

この記事ではブリッピングで狙ったエンジン回転数に素早く持っていけるアクセルワークを習得することを目的としています。

ブリッピングを使ったシフトダウンの方法については別の記事で紹介します。
まずはブリッピングをマスターして狙ったエンジンの回転数で回せるようになりましょう。

ブリッピングの操作方法

ブリッピングの操作方法はズバリそれは「アクセルをボタンのように操作する」です。
そうです、ボタンを押す時みたいにポンポンとアクセルをポンポン踏みます。

回転数の調整は以下の2つのどちらか、もしくは両方で調整します。

  1. アクセルの踏む深さ
  2. アクセルを踏む時間の長さ

アクセルを深く踏んだ分、またはアクセルを長く踏んだ分だけ回転数は増します。
アクセルを踏む深さと長さを色々変えてみて自分の操作しやすいアクセル感覚を身に着けてください。

ブリッピングの練習の前にペダル操作のおさらい

ブリッピングの練習の前にペダル操作についてのおさらいです。
クラッチ、アクセル、ブレーキのべダル操作が正しくできていないとブリッピングの練習に影響が出るのでしっかりと基礎を押さえておきましょう。
ここでいうペダル操作とは具体的には踏み方です。

アクセルとブレーキの踏み方

アクセルは右足で踏みかかとを床に付けてかかとを軸に足首を動かして踏みます。
ブレーキも右足で操作しアクセルとおなじでかかとを床に付け、足首を動かして踏みます。
こうする事により繊細なペダル操作が可能になります。

アクセルとブレーキは想像以上にペダルワークが敏感ですので間違ってもモモの上げ下げでアクセルとブレーキ操作をしないでください。
モモの上げ下げのペダル操作だとラフな操作になり、急アクセル、急ブレーキとなってしまい非常に危険です。

クラッチの踏み方

次にクラッチですが、クラッチはかかとは床に着けずにモモの上げ下げで操作します。クラッチはある程度踏力が必要なのとアクセルやブレーキほど繊細なペダルワークが必要ないからです。

シートポジションは重要

あとMT車乗りにとって特に重要なのがシートポジションです。
MT車は右足でアクセルとブレーキ、左足でクラッチ操作を同時にするので状況によっては両足が床についていない時があります。
この不安定な状態になってる体を支える唯一のものがシートなので体が不安定にならないようにしっかりとシートポジションをとる必要があります。

ペダルの正しい操作、正しいシートポジション運転できる状態になったら早速ブリッピングの練習をしていきます。

ブリッピングの練習

ブリッピングの練習場所

まずは練習場所ですが、車を止めてエンジンをブオンブオンと何度も空ぶかしするので周りに迷惑がかからない場所を探す必要があります。

以下の場所やシチュエーションが練習場所になりますので参考にして最適な練習場所を見つけて下さい。
尚、初心者は公道での練習は危ないので控えましょう。

ブリッピング初心者の練習場所

  • 誰もいない公営駐車場の端っこ
  • 誰もいない河川敷
  • 誰もいない山中

ブリッピング中級者・上級者の練習場所

  • 信号待ちの時に数回練習
  • 駐車場から発進するときに数回練習

ブリッピングの練習方法

練習場所が見つかったら早速練習開始です。

先にはっきり言っておくとブリッピングは感覚で覚えるしかありません。
車ごとにエンジンの特性が違いそれに伴いアクセルの応答が違うからです。

ちょっと踏んだだけでブオンと一気に回転数が上がる車もあれば、踏み込んでもブオーーーンとなかなか回転数が上がらないものもあります。
何度も練習して「このくらいアクセルを踏み込むまたは踏んでいる時間を長くするとエンジンの回転数がここまで上がる」というブリッピングの感覚を鍛えていきましょう。

ブリッピングの感覚を養う

  1. サイドブレーキをかけ、ギアをニュートラルにする
  2. タコメーターを見ながらアクセルをポンと軽く踏んで(ブリッピングして)エンジンの回転数の動きとアクセルの感覚を連動させて覚える
  3. エンジンの回転数がアイドリングの回転数まで落ちたら練習再開
  4. 2、3を何度も繰り返しブリッピングの感覚を養う

1の練習の際にギアをニュートラルにするのではなくクラッチを踏んでもできなくはないですが、クラッチを踏んでいる間はクラッチに負担がかかるのでやめましょう。
負担はクラッチ版ではなくその反対側にあるクラッチを押し当てているベアリングです。

ブリッピングの精度を上げる

  1. 目標の回転数を決める(最初は2000回転くらい)
  2. タコメーターを見ながら目標の回転数の±500程度の誤差でブリッピングできるまで繰り返す
  3. 2ができるようになったら目標回転数を変えて再び2の練習をする。
  4. 目標回転数を1000から4000くらいの間で数パターン実施する

4が完了したら初心者は卒業です。

初心者は卒業ですが、まだタコメーターを見ながらのブリッピングであるため公道での練習は控えましょう。