雨の日にガラスの雨水を弾くガラス撥水剤ですが現在店頭で販売されているものは大きく分けると二つのタイプがあり、それはシリコン系とフッ素系になります。
どちらも撥水を目的としていることには変わりありませんが撥水力と耐久性などに違いがありそれぞれのタイプでメリットとデメリットがあります。
しかしコーティング箇所に応じて撥水剤のタイプを使い分けることで撥水剤のメリットを最大限に生かす事ができます。
この記事では撥水剤のタイプごとの特徴を紹介した後、筆者が実践している撥水剤タイプごとのコーティング箇所の使い分け方法について紹介します。
撥水剤のタイプとその特徴
タイプ | 撥水性 | 耐久力 | ビビり対策 | 施工難易度 |
シリコン系 | 〇 | △ | △ | 〇 |
フッ素系 | △ | 〇 | 〇 | △ |
ざっくりタイプの特徴を分けるとするならば、撥水性をとるか耐久性をとるかのどちらかになります。
ビビりに関してはシリコン系よりフッ素系のほうが起きにくい傾向にあります。全く起きないというわけではなく比較的起きにくいということです。
施工難易度に関してはフッ素系はある程度撥水剤を定着させる必要があるため、施工後1日くらいは乾燥させ水に濡れないようにする必要があります。
フッ素系のコーティング施工直後に雨に遭ったことがありますが撥水はされていたので施工直後でも撥水効果は得られます。ただコーティングの定着には乾燥が必要とのことなので耐久性が低下することが予想されます。
あと、これは個人的感想で表には書いていませんがシリコン系のほうがちょっとギラギラ感が出てしまう気がしてます。
撥水剤の特徴に応じた施工箇所の使い分け
撥水剤タイプの選択基準は施工箇所で「撥水性」と「耐久性」のどちらを優先するかで選ぶと良いでしょう。
ちょっとこだわるのであれば撥水タイプの特徴を最大限に生かす方法として以下のようにフロント、サイド、リアなど施工個所に応じてタイプを使い分けるというのもいいでしょう。
施工個所 | 撥水タイプ | 説明 |
フロント | フッ素系 | 風雨を一番受けるフロントは耐久性重視でフッ素系を選択。 ワイパーメインで撥水剤はあくまで補助として使用。 ビビりも起きにくいのでワイパーメインでも問題なし。 |
サイド | シリコン系 | 風力頼みの撥水になるため撥水性重視のシリコン系を選択。 風雨の影響は比較的少ないので耐久性が劣っても問題なし。 |
リア | シリコン系 | 風力は期待できないので撥水性重視のシリコン系を選択。 風雨の影響は少ないので耐久性が劣っても問題なし。 |
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