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MT車の特有スキルであるブリッピング・シフトダウンの必要性

運転技術
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MT車を運転するためにはAT車にはない特有のスキルがいくつか必要になりますが、そのうちの一つに「ブリッピング・シフトダウン」というものがあります。

ブリッピング・シフトダウンは教習所では習いませんが公道ではほぼ必須の重要なスキルになります。

ブリッピング・シフトダウンとは

ブリッピング・シフトダウンとはシフトダウンをする時にブリッピングを伴うシフトダウンの事を言います。

ブリッピングとはアクセルをポンと一瞬煽り瞬時に狙ったエンジン回転数に上げるスキルです。

なぜこのような事をするかと言うと、エンジン回転数とギアの回転数を合わせるために行います。

MT車に限らずですがギアを持つ車の場合、同じ走行速度でもそれぞれのギアの回転数は異なり、低いギアほど高いギアより多く回ってます。

なので高いギアから低いギアへ落とすシフトダウンでは高低のギア間で回転数の差を埋める必要があり、それをブリッピングで行います。

もし仮にブリッピングをやらなかった場合、クラッチを繋いだ時にエンジンの回転数とギアの回転数との差が衝撃(ショック)となり度合いによっては駆動系に深刻なダメージを与えてしまう事もあります。

(ココでのギアに関する説明はかなり端折っており詳細な説明をするとかなりの長文になるので割愛します)

ブリッピング・シフトダウンのやり方はこちら

なぜ公道でブリッピング・シフトダウンが必要なのか

公道での運転は教習所の僅か30〜40分の決められた経路の路上教習とは違い、走行ペースや道路の起伏やカーブなど目まぐるしく変わる状況下で運転する事になります。

なのでMT車を運転する上では如何なる状況下でも自在にギアチェンジができないといけない訳なのですが、ブリッピング・シフトダウンができないと教習所で教わる特定の状況下でしかシフトダウンできない不自由な運転を強いられる事になるのです。

教習所で教わるシフトダウンは使い所が限定される

教習所ではブリッピングなどという高等技術は教えません。

なのでシフトダウンで必要な低ギアの回転数に意図的に合わせるという手段が教習生にはありません。

そこで教習所では回転数が低いほどギア間の回転数の差が少なくなる特性を利用してシフトダウンをするようにします。

具体的にはエンジンの最低回転数であるアイドリングの回転数まで落ちる超低速になる交差点の左折進入時などでシフトダウンするように指示する事になります。

逆に言うと教習所の方法では走行速度が低速のエンジンが低回転の状況以外ではシフトダウンができず使い所が限定されると言う訳です。

ブリッピング・シフトダウンが必要になる状況とは?

ブリッピング・シフトダウンは大きく分けて以下の二つの状況で必要になります。

1.ブリッピング・シフトダウンが必須とされる状況

この先今よりも力強く走る事が求められるような状況です。

シフトダウンしないと失速したり加速にもたつき後続車に迷惑がかかることがあるため減速せずにシフトダウンする事が以下の状況では必須になります。

  • 平地から長い登り道に向かうとき
  • 渋滞気味の流れの悪い状況が解消され再加速するとき
  • 遅い車を後ろから一気に追い抜くとき

2.ブリッピング・シフトダウンは必須ではないがしておくと後々有利になる状況

いまシフトダウンしなくても問題ないが、後々する事になるので先に済ませておくと良いという状況です。

先にシフトダウンを済ましておくことで次の操作に集中でき運転が安定します。

  • 交差点進入の手前
  • きついカーブに差し掛かる手前
  • 先の流れが悪く車速が落ち一段下のギアに落とした方が最適なギアになる時

ここに挙げた状況はあくまでも一例で他にもシフトダウンが必要となる状況は無数にあります。

ブリッピング・シフトダウンをするかどうかを判断する上で重要な事はブリッピング・シフトダウンの本質を理解することです。

それは「走行速度を維持しつつシフトダウンする」ことです。

この事を意識していれば状況がそうなったからシフトダウンすると言ったような受動的なシフトダウンでなく、シフトダウンすると状況が改善するからシフトダウンすると言ったような能動的なシフトダウンに変わります。

この能動的なシフトダウンに慣れ、やがて無意識にできるようになるといよいよMT車の醍醐味である「人馬一体」を体感していくことになるでしょう。

最後に

教習所で教わる運転スキルはMT車を運転するための最低限のスキルだけと言っても過言ではありません。

なのでそのままのスキルレベルで公道を運転すると周りの状況に合わせる事ができず苦労を強いられる事も少なくありません。

この様な理由もありMT車を敬遠しAT車へと流れてしまう原因の一つにもなっています。

しかし、MT車は最初は何でもかんでも手動操作となるため運転に苦労しますが、手動操作の利点はドライバーの意思を車の挙動にダイレクトに反映できることから、操作に慣れるとAT車よりも自由度の高い運転が可能となります。

そして最終的にはAT車よりもMT車の方が車との一体感が生まれ直感的な操作ができるようになり運転はラクになり、やがてそれが至福の時間へと変わります。

少しずつでいいのでMT車の運転スキルを磨きやがて訪れる至福の時間を味わいましょう。

それでは良いカーライフを。