自動車のハンドル操作の方法のうちの一つである送りハンドルの操作方法について解説します。
日本の自動車教習所では送りハンドルは推奨されておらず、クロスハンドルが推奨となっています。
送りハンドルは英語ではPull Push Steering と言います。
Pullは引く、Pushは押すステアリング操作であることからこのように呼ばれています。 つまり送りハンドルとはハンドルを引く操作と押す操作を繰り返し行いハンドルを回して行く操作になります。
送りハンドルで右に曲がるときの手順
右に曲がる場合の送りハンドルのやり方について説明します。
10時10分の位置で握った状態からスタートし、11時5分の位置まで両手を移動させます。
ただしこれは予備動作に近いので省略しても構いません。
右手でハンドルを下まで引いて回します。
同時に左手はスライドさせながら下まで移動します。
左手でハンドルを上まで押して手回します。
同時に右手はスライドさせながら上まで移動します。
後はこれの繰り返しです。
送りハンドルで左に曲がるときの手順
引手を左手、押手を右手にして右に曲がるときと同じ要領で操作します。
最後に
送りハンドルのメリットはクロスハンドルのように持ちかえがないためハンドルを回す方向の切りかえがスムーズに行えます。
デメリットはクロスハンドルほど一度に多く回せないところです。
山道のようにカーブが右へ左へと切り返しが多いような道はハンドルの切りかえがしやすい送りハンドルが向いてます。
交差点を曲がる時などハンドルを一度に多く回す必要がある場合はクロスハンドルが向いています。
カーブの状況に応じて送りハンドルとクロスハンドルを使い分けると良いでしょう。