車の運転が怖いと感じているひとは世の中に結構いると思います。
免許取り立ての運転初心者は運転に慣れていないこともあって怖いと感じているひとは多いかもしれません。
また運転歴はそこそこあり、ある程度運転に慣れているはずなのに未だに怖いと感じているひともいると思います。
車の運転が怖いと感じる原因は様々であるため、絶対克服できるとまでは言い切れませんが、怖いと感じる一番の原因とその克服方法についてこの記事では紹介します。
そもそも運転が怖いと感じるのは当たり前の事
教習所や免許更新などのときに何度も耳にすると思いますが「車は正しい使い方をすればとても便利な道具ですが、使い方を誤ればそれは人の命も奪う凶器にもなります」という言葉です。
この言葉に車の運転が怖いと感じるヒントが隠されています。
車を運転するということは人の命を奪う事のできる「車」という道具を扱っているという事になります。
自分の運転が人の命を奪う可能性を持っているという事を運転中に認識することで恐怖を感じます。
自分の運転でもしも人の命を奪ってしまったらと思うと…という良心が働くのは当然の結果であり、もしもの時を考えて怖さを感じる訳ですから車の運転で恐怖心が芽生えるのは極々当たり前で至って正常なことなのです。
車の運転が怖い事を克服する方法
今回紹介する克服方法は「車幅感覚を身につけることで恐怖を克服する」という方法です。
なぜ車幅感覚を身につけると運転の怖さが克服できるかというと、それは「車をぶつけてしまうかも」という恐怖心がなくなるからです。
人の命を奪う可能性が生じるのは車同士や車と人とがぶつかるときです。
車幅感覚が身についていない場合、車や人とすれ違う度にぶつかるかもという恐怖を感じます。
なので車幅感覚を身につければこれから自分と相手の通る道筋が正確に予測でき、ぶつからない自信が生まれ恐怖しなくなるということです。
身近な例をあげれば「人混みの中を歩くこと」を想像するとわかりやすいと思います。
人混みの中を歩くとき何も考えずにぼーと歩いたらほぼ100%人にぶつかると思います。
しかし、自分と相手をちゃんと意識して歩いたらまずぶつかることはないと思います。
人混みというのは無秩序に並んだ人と人との集まりで、人と人との隙間も様々です。
そんな所にも関わらず自分と相手の間隔は数センチというかなり高精度なレベルでのすれ違いが無意識で当たり前にできるかと思います。
しかもすれ違うときにぶつかるかもという怖さは感じず何事もなかったかのように当たり前にすれ違うことができるかと思います。
これは自分の体の幅の感覚に絶対の自信を(無意識に)持っているからです。
これは車の運転でも同じ事が言えます。
車幅感覚の精度が上がれば上がるほどぶつからない事への自信が増すのでそれに合わせて恐怖心はなくなっていきます。
車幅感覚を身につける方法は以下の記事で解説していますのでぜひとも参考にして頂ければと思います。
必要な車幅感覚の基準はどのくらいか?
これまで「車幅感覚」と一言でまとめて述べてきましたが、具体的には以下の感覚を指します。
- 自分の車の車幅感覚
- これから通る先の道幅感覚
- 道路に対する車の位置感覚
車幅感覚が身に付いているということは自分の車がこれから通る先の道を通り抜けられる道幅なのかを瞬時に見極め、そこを思い通りの軌跡で通り抜けられるレベルです。
広い道路なら大体の感覚があれば何も問題ないのですが、車2台がすれ違えるかどうかの際どい隙間しかないときはどうでしょうか?
この場合、かなりの精度の車幅感覚が必要になります。
ではどのくらいの車幅感覚があれば良いのでしょうか?
それを確認する方法はいくつかありますが、安全で簡単に確認できる方法は駐車場で確認する方法です。
枠内のど真ん中、右寄せ、左寄せが自在にできれば余程の狭路でない限り問題ないでしょう。
右寄せは運転席に近く目視もある程度できるので難易度は低いですが、左寄せは寄せるときに左の線が見えないので車幅感覚だけが頼りになります。
車幅感覚に自信がない人はぜひとも確認、練習してみて下さい。
「克服すること」の本当の意味
車の運転が怖い事を克服するとは恐怖心を全く無くすという事ではないということです。
ある程度は怖いと言う感覚を常に持った上でその感情を理性でコントロールし「緊張感」として維持することが本当の意味での「克服」になります。
「怖い」という感情はある種の防衛本能でありそれを人は失ってはいけません。
確かに一般的には全く怖さを感じないことは克服したことでもあると言えるのですが、それだとやがて油断や慢心が生まれそれそれが過信へとつながり、最悪事故へとつながります。
よく事故などの窮地から生還したひとがインタビューなどで
「〇〇の怖さを改めて思い知らされました。」
なんて言っているのを聞いたことがありませんでしょうか?
運よく無事生還できたからこんなセリフが言えますが、事が起きてからでは遅いのです。
そうならないためには車の怖さを忘れるのではなく、緊張感という形で維持することが重要であると肝に銘じ運転をするようにしましょう。
まとめ
車を運転することが怖いことの原因の一つは車幅感覚が身に付いていないスキル不足から来ている可能性があります。
車幅感覚がわからず車をぶつけてしまうかも、またそれにより相手や自分も傷つけてしまうかもという極当たり前の恐怖心から来ていることがあります。
車幅感覚の精度が高くなるにつれ車をぶつけない自信が高くなり、車の運転への怖さは和らぎ恐怖心を克服することができます。
そして、克服することは恐怖心を無くすことではなく程よい緊張感として維持することで自分の運転を過信することなく安全運転を心掛ける事が重要です。
それでは良いカーライフを。