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バンジージャンプから学ぶ車のシートベルトの重要性

運転技術
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車のシートベルトは車に乗っている人を怪我や命の危険から守るためのものですが、装着していないのは論外として正しい姿勢で正しく装着していないとシートベルトの機能を十分に発揮できず非常に危険です。
普段道路を走っているとその危険性を理解しておられない方をたまに見かけます。
後部座席でシートベルトをしていない方をはじめ、前座席でダッシュボードに足を乗せてふんぞり返って座ってる方、ミニバン後部座席で車内をウロウロしている子供など非常に危険な乗り方をしている方をよく見かけます。
シートベルト未装着を含め、正しく装着せずシートベルトが機能しないことがどれほど危険なのかバンジージャンプに置き換えると直感的にシートベルトの重要性がよくわかります。

物体には慣性の法則がある

物体は止まっていたり動いているときその状態を維持するという性質があり、これを「慣性の法則」と言います。
車や電車など乗り物に乗っている時で発進やブレーキをかけるときに体が受ける力を「慣性力」といいます。
また、物体が動いているとき何も力を加えなくても動き続けることを「惰性」と呼びます。

人にも慣性の法則は適用される

人も物体なので慣性の法則は適用されます。
例えば時速60km/hで車が正面から壁に衝突した場合、ボンネットが先にぶつかり車自体は停止します。
一方車に乗っている人は慣性の法則により体は時速60km/hで動き続けシートベルトをしていないと座席から時速60km/hで進行方向に投げ出されます。
(厳密には衝突の際にボンネット側で衝突がある程度吸収され速度は60km/hより落ちますが…)

車が発射台となり大砲の玉のようにド〜ンと外へ体が投げ出されるイメージです。
前座席の場合は車内のどこかに打ち付けられるか、フロントガラスを突き破り車外に投げ出され壁に打ち付けられます。
後部座席の場合は車内のどこかに打ち付けられるか前座席の人に直撃するか、前座席を通り抜けフロントガラスを突き破り車外へ投げ出され壁に打ち付けられます。

シートベルトをしている場合、体が座席に固定されるので体が車外に投げ出されることはありません。
その代わり体に車と同じ衝撃を受けることになりますが、ボンネットのよる衝撃吸収とシートベルトのたわみによりある程度衝撃は吸収され、さらにエアバッグでも衝撃は吸収され車の安全装置として最大限の効果を発揮します。

時速60km/hの車に乗るのは高さ14mからバンジージャンプするのと同じ

時速60km/hという速度がどれほど危険なものなのかシミュレーションしてみます。
高さ14mビルにして5階くらいの所からバンジージャンプしたときもし足のロープがなかったらどうなるでしょうか?
当然地面に打ち付けられ、とてもじゃないけど無事生還とはいかなそうです。
でも高さ14mの所から落ちたときの地面到達時はなんと時速約60km/hになるんです。
先ほど時速60km/hで車が壁にぶつかったときシートベルトをしていないと時速60km/hで座席から放り出される話をしましたが、まさにこの高さ14mのロープなしバンジージャンプと同じ状況と言えるのです。

正しい姿勢でなければシートベルトの効果は発揮されない

シートベルトをしないのは論外ですが、シートベルトは正しい姿勢でシートに座り、からだ全体をベルトが適切に支持してはじめて効果を発揮します。
シートをめいいっぱい倒したり、ダッシュボードに足を乗せて座ったりした場合、ベルトがからだを支持せず最悪ベルトと座席の間をすり抜けて外へ放り出されるでしょう。
また、ベルトの一部にだけ力が集中して骨折などの大怪我をすることも考えられます。

正しい姿勢でシートベルトをしても絶対ではない

正しい姿勢でシートベルトをしても効果は最大限発揮されるものの100%命の保証があるかと言うとそうではありません。
当然速度が上がるにつれて命を落とす確率は上がるわけですが、逆に何km/h以下なら100%安全なんて基準もありません。
さっきのバンジージャンプに例えると、車の座席を取り外し伸縮しないロープを座席にくくりつけシートベルトをした状態で14mの高さから落下しているのと同じです。
ロープが伸び切った瞬間に時速60km/hの衝撃をベルトだけで支える訳ですからベルトで力が分散されるとしても結局体に伝わる衝撃のエネルギーの総量は変わらないため、体が受け止めるエネルギーは相当なものであり、大きなダメージを体に負う事になります。
シートベルトはあくまで生存率を上げる安全装置です。
確かに安全技術の向上で、ボンネットでの衝撃吸収技術、エアバッグなどにより生存率は上がりましたが、100%命の保証するものではないと肝に銘じる必要があります。

まとめ

時速60km/hで走る車にシートベルトをしないで乗っていて壁にぶつかるのと高さ14mの高さからロープなしでバンジージャンプして地面にぶつかる衝撃はほぼ同じです。
車で時速60km/hといえば一般道でもそんなに速いスピードではないという感覚があるかと思います。
なので万が一ぶつかっても何とかなるでしょうと高を括っている方は多いかと思います。
しかし時速60km/hがバンジージャンプだとどれくらいの高さになるのか具体例をあげるとその危険性が実感できると思います。

例えシートベルトをしていたとしても正しい姿勢でシートに座っていないと効果は発揮されませんが、正しい姿勢だったとしても100%命を保証するものではなく、あくまで生存率を上げる安全装置にすぎません。
結局はシートベルトのお世話にならないように安全運転を心掛ける事が重要です。

それでは良いカーライフを。

シートベルトの効果を最大限に発揮するためには正しいシートポジションで座ることが重要です。