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中古車選びはプロでも難しいので買うときはそれなりの覚悟が必要

カーメンテナンス
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車を買う際に初めに悩むのは新車にするか中古車にするかだと思います。
昨今、新車の価格は年々上がる傾向にあります。

時代の違い、技術の違い、装備の違いはあれど車の価格帯自体が年々上がる傾向にあります。

このようなご時世ですから中古車を選択する機会も多くなってくると思います。

ただ中古車選びは一般的に難しいとされています。

それはプロでも車の状態を完全に見極めるのは難しいからです。

なので状態の良い車、悪い車どれに当たるかはある程度運任せなところが中古車選びにあることは肝に命じておいた方が良いでしょう。

この記事では筆者自身10年落ちの中古車を10年近く所持し乗った(つまり20年落ちに到達した車を所持している)経験を踏まえ、中古車選びが難しい理由と中古車を買う際の心構えについてお伝えしたいと思います。

中古車を買ってこんなはずじゃなかったという後悔を減らすためにも中古車を買うということはどういうものか少しでも知って頂ければと思います。

中古車選びはなぜ難しいのか

なぜ中古車選びは難しいのか主な理由は以下の通りです。

  • 車の全部品の状態を把握するのは不可能
  • 法定点検や車検でも車の状態を把握できるのは一部分だけ
  • 再現性のない不具合は気づくのが困難

車の全部品の状態を把握するのは不可能

まず中古車選びを難しくしている最大の要因は車の部品の多さです。

車は約3万以上にもなる部品から出来ておりその全部が何年も持つ部品ではなく、10年以上持つ部品もあれば数年で駄目になるものもあります。

また同じ部品でも使用状況によってその寿命は長くも短くもなります。

中古車を選ぶ際に車を構成する全ての部品を一つ一つ確認するのは事実上不可能です。

もし仮に全部確認するだけの労力を投入できたとしてもそれら全部の部品の寿命を完全に見極めることは整備士などのプロであってもできません。

なのでいかなる手段をとっても車の全部の部品の状態を把握できない以上は理論的に車の状態を把握することは不可能と言うことです。

法定点検や車検でも車の状態を把握できるのは一部分だけ

公に定められているものとして1年毎の法定点検と2年毎の車検(新車は3年)があります。

法定点検は故障などのトラブルを未然に防ぐための予備整備の位置付けの点検、車検は保安基準を満たしているかの点検です。

どちらも国によって定められた点検項目となっているため、これによりある一定基準の状態は把握できると言えます。

しかし逆に言うとそれ以外の項目は未確認となりますのでここで車の状態を確認できるのは一部分だけということになります。

再現性のない不具合は気づくのが困難

明らかにわかる不具合は売る側も買う側も気づくのであまりトラブルにはつながらないと考えられますが、厄介なのが再現性のない不具合を抱えている場合です。

中古車の販売は大抵の場合、整備点検がセットになってます。

しかし再現性のない不具合は整備点検ではまず見つからないと言って良いでしょう。

再現性のない不具合は多くの場合、普段乗りしていてやっと症状がでるとかのケースが多く、再現確率も低いです。

整備点検では普段乗りの状態で車の点検をするわけではないので再現性のない不具合に遭遇することは稀です。

なので販売店に悪意がなくても気づく事が難しいのでそれに気付かないで販売してしまうこともあり得るのです。

中古車を買うにあたって心がけること

新車購入と違い中古車の購入は相応のリスクがありますのである程度の心掛けが必要になります。

以下を心掛けておくと中古車購入後の心配は軽減できると思います。

  • 中古車であると割り切る
  • 車は消耗品である
  • 購入後の保証を確認

中古車であると割り切る

中古車は中古車であり新車ではないという事は肝に命じておきましょう。

中古車は基本的には新車より安いです。

その理由は車そのものの価値の減少と言うのもありますが、故障リスクも価格に反映されているからです。

車の状態と値段は基本的には相関関係にありますが値段が車の状態を保証するものではないという事は気を付けたいところです。

値段が高ければ壊れにくいとか安ければ壊れやすいとは必ずしも言えないのです。

車は消耗品である

一般的な感覚として、安価なものでそれが消耗品と言われれば比較的すんなりと受け入れる事ができると思いますが、車のような高価なもので消耗品と言われてもすんなりとはいかないのが普通でしょう。

なので車が消耗品であるという感覚がない方も少なくは無いと思います。

確かに車の耐久性は高くその寿命は年単位のものではありますが、しかし部品は消耗しやがて寿命を迎えますので車は消耗品なのです。

中古車を買うということはある程度消耗されたものを買うということの認識は持っておきましょう。

購入後の保証を確認

購入後に保証を付けることである程度の保険になりますので購入前に購入後の保証としてどのようなものがあるか必ず確認しましょう。

数年落ちの中古車であれば新車購入時の保証が継続して受けられることもあります。

また、中古車販売店独自に設けている保証もあります。

ただ保証の範囲や対象、期間や距離などはそれぞれの保証でまちまちなのであまり過信してはいけません。

まとめ

中古車選びはプロでも難しいです。

それは車の全部品の状態を把握するのは不可能であり、例え法定点検や車検を行っても車の状態を把握できるのは一部分だけです。 

また再現性のない不具合は隠れていることもありそれに気づくのが困難です。

なので中古車を買うにあたっては中古車新車ではなくやはり中古車であると割り切ることと、車は消耗品であることを心掛けて買うともし買ったあとに何か不具合があってもショックは軽減できると思います。

あとは安心のために購入後の保証をつけるのも一案です。

ただし保証の過度な期待は持たないようにしましょう。

保証は保険であり万が一のための商品です。

最後に

記事を読んでみていかがでしたでしょうか?

若干不安を煽るような後味悪い記事となってしまいましたが筆者はそれを理解した上で書いてます。

筆者の愛車は10年落ち6.5万キロの中古車を買ってから年約2万キロ走行を10年弱乗り、既に23万キロオーバーの車となっています。

オイル交換をはじめまめに定期的な整備は行っていても距離が伸びるたびに修理箇所の数と金額が増えてきてます。

車種によっては頑丈なものもありますが、ブッシュやオイルシールまわりは頑丈にできる部品ではなく、また経年劣化には勝てません。

10万キロあたりからちょくちょくブッシュの寿命を迎えはじめ、18万キロあたりからはオイルシールまわりが寿命になりはじめ、そこから修理非が一気に跳ね上がり、修理費は数十万にもなりました。

故障箇所によっては修理しないと車検が通らず公道を走ることが出来なくなるので古い車に乗り続けるにもかなりの覚悟が必要です。

精神面も金銭面もどちらも求められますのでよほど乗り続けたい車でないととてもじゃないといった感じです。