車を運転する上で必ず必要になる操作の一つが「ブレーキング」です。
車を走らせたからにはいつかは止まらなければなりません。
その止まるための操作がブレーキングです。
ブレーキングが狙った位置でスムーズに止まれないといったブレーキングを苦手としている方でそれを克服するためのコツをお伝えする記事です。
ブレーキングが下手な運転手の車に乗ると止まるたびに同乗者は不快な思いを強いられるためたまったもんじゃありません。
車に弱い人なんかはすぐに酔ってしまいますし、そうでない人も時には酔ってしまいます。
ブレーキングが下手な人の特徴は、車がグワングワンとぎくしゃくしながら減速して止まったりたり、狙った位置で止まれそうになく最後にブレーキを踏み増してつんのめりながら止まったり、下手くそあるあるでよく登場するカックンブレーキで止まったりします。
ブレーキングが上手い人だと目的の停止位置までスーッと減速しつつ最後にピタッときれいにとまり無駄な挙動がありません。
ではブレーキングが上手い人と下手な人とでブレーキ操作のどこに違いがあるのでしょうか?
実はたった一つのコツを知るだけであなたのブレーキングスキルはグッと上がります。
それでは早速見ていきましょう。
ブレーキングが上手くなるたった一つのコツ
ブレーキングが上手くなるたった一つのコツ、それは
「強→中→弱」
です。
格ゲーのコマンドではないですよ。
これはブレーキの踏み加減の強中弱です。
この順でブレーキの踏み加減を変えて車を止めます。
つまりブレーキングのコツは踏力の「踏み減らし」です。
どういう事かと言うと、最初はブレーキングを強く踏み、減速に合わせて踏む力を徐々に減らして行き一番最後が一番ブレーキの踏む力が弱くなるようにブレーキの踏む力を減速に合わせて減らして行きます。
またブレーキの強中弱の踏む時間の割合ですが、基本は
「強強強中中弱」
のように速度が速いほど「強」の時間を長くし、速度が遅くなるに連れて「中」→「弱」と踏む力も踏む時間も減らして行きます。
こうすることで車の挙動が安定しながら減速する事ができます。
なぜこうすることで安定したブレーキングになるかというと、これは物理の法則が関係しているからです。
物理の法則では物体のエネルギーは速度の二乗に比例するという法則があります。
つまり速度が2倍になるとエネルギーは4倍になります。
逆に速度が2分の1になればエネルギーは4分の1になります。
なのでブレーキを一定の力でずっと踏み続けた場合、車の速度は一定の速度で減速するのではなく、速度が減速するに連れて減速の割当が段々と速くなるのです。
以上を踏まえると、車の減速を一定にするブレーキングはブレーキ踏み始めの速度が速い段階では強く踏まないと減速が得られないので強く踏みます。
そして減速するにつれて徐々にブレーキが効くようになってきますので減速に合わせてブレーキの踏む力を弱めて行きます。
これは速度が2分の1になればエネルギーは4分の1になるので同じ力でブレーキを踏み続けるとブレーキの効きが段々と強くなるからです。
ブレーキの踏む力を徐々に弱めずにそのまま減速するとカックンブレーキになります。
これは停止直前が一番ブレーキの効きがMAXになるので急ブレーキみたいになりカックンとなるのです。
なのでカックンブレーキにならないようにするには、止まる直前でブレーキの踏む力を一瞬だけ弱めてあげるとカックンとならなくなります。
ブレーキングが下手な人の特徴を知ることも重要
ブレーキングが下手な人は「弱→中→強」の順、つまり踏み増しをして停止手前で減速の調整をしようとします。
先程話した通り速度が遅くなるに連れてブレーキの効きが強くなるので停止手前の強いブレーキングはかなりの急ブレーキになりかなりの危険です。
同乗者が不快になるのは当然で、さらには後続車に追突される可能性がグッと高まる非常に危険なブレーキングになります。
私も何度か後続車の立場でこの下手なブレーキングを経験してます。
前方の車のブレーキランプが点いて減速するかと思いきや減速が弱く、かなりの距離を滑走したのち急な減速でいきなり停止します。
この場合、車間距離を保っていれば何とか追突は回避できますが、接近している場合は高確率で追突するでしょう。
なので追突事故を起こさないためにも車間距離は重要です。
さらにできれば数台先の車の動きを見て下手くそな前の車がどこで停止しようとするか予測して急ブレーキかけそうなとポイントを見極めて追突の危険性を回避しましょう。
まとめ
- 上手いブレーキングのコツは強中弱
- 停止直前でブレーキを弱めてカックンブレーキ回避
- 下手くそなブレーキングは弱中強
- ブレーキングが下手な車とは車間距離を保つ